【2026年版】給湯器の選び方完全ガイド!種類・メーカー・号数の違いを徹底解説

給湯器は毎日の生活に欠かせない住宅設備のひとつです。お風呂、キッチン、洗面所など、家中のお湯を供給する給湯器ですが、いざ交換や新規購入となると「種類が多すぎて選べない」「どのメーカーがいいの?」と悩む方が少なくありません。

この記事では、給湯器の種類・号数・メーカーの違いから、省エネ性能、寿命、2026年の補助金制度まで、給湯器選びに必要な情報をすべてまとめました。この1記事を読めば、あなたの家庭に最適な給湯器が見つかります。

目次

給湯器の種類と特徴

給湯器は使用するエネルギー源によって大きく4つの種類に分けられます。それぞれの特徴を理解して、住環境やライフスタイルに合った給湯器を選びましょう。

ガス給湯器

ガス給湯器は、都市ガスやプロパンガス(LPガス)を燃料としてお湯を沸かすタイプです。日本の家庭で最も普及しており、多くの方にとって馴染み深い給湯器といえます。

メリット:

  • 瞬間式のため、使いたいときにすぐにお湯が出る
  • 本体価格が比較的安く、初期費用を抑えられる
  • コンパクトな設計で設置スペースを取らない
  • 製品ラインナップが豊富で選択肢が多い

デメリット:

  • ガス代が毎月のランニングコストとしてかかる
  • プロパンガスの場合はランニングコストが高くなりやすい
  • 燃焼時にCO2を排出する

ガス給湯器は、都市ガスが利用できるエリアにお住まいの方や、初期費用を抑えたい方に特におすすめです。近年は高効率型の「エコジョーズ」が主流となり、従来型に比べてガス代を約15%削減できます。

電気給湯器(エコキュート)

電気給湯器の代表格が「エコキュート」です。正式名称はヒートポンプ給湯機で、空気中の熱をヒートポンプで汲み上げてお湯を沸かす仕組みです。主に深夜の安い電力を使ってお湯を沸かし、貯湯タンクに溜めておく貯湯式です。

メリット:

  • ランニングコストがガス給湯器の約1/3〜1/4と非常に安い
  • 深夜電力を活用するため電気代を抑えられる
  • CO2排出量が少なく環境に優しい
  • 火を使わないため安全性が高い
  • 災害時に貯湯タンクの水を非常用水として使える

デメリット:

  • 本体価格が高く、初期費用がかさむ(30万〜70万円程度)
  • 貯湯タンクの設置スペースが必要(屋外に薄型・コンパクトタイプもあり)
  • 湯切れの可能性がある(タンク容量の選定が重要)
  • 運転音が発生するため、設置場所の配慮が必要

オール電化住宅との相性が抜群で、太陽光発電と組み合わせればさらに光熱費を削減できます。初期費用は高めですが、長期的なランニングコストの安さで元を取れるケースが多いです。

石油給湯器

石油給湯器は灯油を燃料とするタイプで、寒冷地を中心に根強い人気があります。パワフルな加熱能力が特徴で、冬場でも安定してお湯を供給できます。

メリット:

  • 加熱能力が高く、寒冷地でも安定した湯量を確保できる
  • 灯油は比較的安価で、ランニングコストを抑えやすい
  • 都市ガスが通っていない地域でも使える

デメリット:

  • 灯油タンクの設置スペースが必要
  • 定期的な灯油の補充が手間
  • 燃焼時のにおいが気になる場合がある
  • 灯油価格の変動がランニングコストに影響する

北海道や東北など寒冷地にお住まいの方や、都市ガスが利用できないエリアの方に適しています。

ハイブリッド給湯器

ハイブリッド給湯器は、ヒートポンプ(電気)とガスの2つの熱源を組み合わせた最新型の給湯器です。代表的な製品にリンナイの「ECO ONE(エコワン)」があります。

メリット:

  • ヒートポンプとガスの長所を組み合わせ、高い省エネ性能を実現
  • 給湯効率が非常に高く、ランニングコストを大幅に削減
  • 湯切れの心配が少ない(ガスがバックアップとして機能)
  • CO2排出量の削減に大きく貢献

デメリット:

  • 本体価格が最も高い(50万〜80万円程度)
  • 設置スペースが比較的大きい
  • 対応できる設置業者が限られる場合がある

初期費用は高額ですが、省エネ性能はトップクラスです。環境意識が高い方や、長期的な光熱費削減を重視する方に最適な選択肢です。

給湯器の号数とは?家族人数別の選び方

給湯器を選ぶ際に必ず確認すべきなのが「号数」です。号数は給湯能力を表す重要な指標で、ここを間違えると日々の生活で不便を感じることになります。

号数の意味と目安

給湯器の号数とは、水温+25℃のお湯を1分間に出せるリットル数を表しています。たとえば「24号」の給湯器は、水温+25℃のお湯を1分間に24リットル供給できるという意味です。

号数が大きいほど一度に多くのお湯を使え、同時に複数の場所でお湯を使っても湯量や温度が安定します。家庭用の給湯器は主に16号・20号・24号の3つが一般的です。

号数 給湯能力 同時使用の目安
16号 1分間に16リットル 1か所での使用が基本(シャワーのみ等)
20号 1分間に20リットル 2か所での同時使用が可能(シャワー+キッチン等)
24号 1分間に24リットル 3か所での同時使用も快適(シャワー+キッチン+洗面等)

家族人数別のおすすめ号数

家族構成やお湯の使い方に合わせた号数の目安は以下のとおりです。

家族人数 おすすめ号数 理由
1人暮らし 16号 同時にお湯を使う場面が少ないため16号で十分
2人暮らし 20号 シャワーとキッチンの同時使用を考慮して20号が安心
3〜4人家族 24号 朝の身支度や夕食準備など、同時使用が増えるため24号を推奨
5人以上の家族 24号以上 24号が基本。お湯の使用量が多い場合はさらに大きな号数も検討

ポイント:迷った場合は大きめの号数を選ぶのがおすすめです。号数が大きい分には余裕ができるだけで不都合はありませんが、小さすぎると湯量不足でストレスを感じます。特にお風呂好きのご家庭や、冬場に水温が低い地域にお住まいの方は、ワンランク上の号数を検討しましょう。

オート・フルオート・給湯専用の違い

給湯器は機能の違いによって「給湯専用」「オート」「フルオート」の3タイプに分かれます。お風呂の使い方に合わせて最適なタイプを選びましょう。

機能 給湯専用 オート フルオート
自動湯はり ×
自動追い焚き ×
自動保温 ×
自動足し湯 × ×
配管自動洗浄 × ×
価格帯 安い 中程度 高い

給湯専用タイプは、蛇口からお湯を出すだけのシンプルな機能です。追い焚きや自動湯はりは不要で、コストを抑えたい方に向いています。一人暮らしでシャワーが中心の方におすすめです。

オートタイプは、スイッチひとつで設定した湯量・温度のお湯はりを自動で行います。追い焚き・自動保温機能も備えており、ファミリー層に最も選ばれている標準的なタイプです。

フルオートタイプは、オートの機能に加えて自動足し湯と配管自動洗浄機能が付いています。お湯が減ると自動的に足し湯を行うため、家族が時間差で入浴する家庭に最適です。配管自動洗浄により衛生面でも安心です。

給湯器の主要メーカー比較

国内の給湯器市場は、リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスの4社で90%以上のシェアを占めています。各メーカーの特徴を比較して、自分に合ったメーカーを見つけましょう。

リンナイ

リンナイは国内シェアNo.1の給湯器メーカーです。「品質こそ我らが命」をスローガンに掲げ、高い品質管理で知られています。

  • 特徴:業界最大手の安心感と、充実した製品ラインナップ
  • 代表製品:エコジョーズシリーズ、ハイブリッド給湯器「ECO ONE」
  • 強み:海外展開も積極的でグローバルな技術力を持つ。IoT対応の「どこでもリンナイアプリ」でスマートフォンからの遠隔操作が可能
  • アフターサービス:全国に広いサービスネットワークを展開。修理対応が迅速

ノーリツ

ノーリツは国内シェア第2位のメーカーで、「お風呂は人を幸せにする」という理念のもと、入浴の快適さにこだわった製品づくりが特徴です。

  • 特徴:UV除菌機能など、清潔さへのこだわりが強い
  • 代表製品:エコジョーズ GT-Cシリーズ、UV除菌ユニット搭載モデル
  • 強み:お風呂の快適性を追求した独自技術。マイクロバブル対応機種もあり
  • アフターサービス:手厚いサポート体制と長期保証プランを用意

パロマ

パロマは国内シェア第3位で、コストパフォーマンスの高さが魅力のメーカーです。名古屋に本社を置き、堅実なものづくりで支持されています。

  • 特徴:リーズナブルな価格設定で手に取りやすい
  • 代表製品:BRIGHTS(ブライツ)シリーズ、エコジョーズ対応モデル
  • 強み:コストパフォーマンスの高さ。初期費用を抑えたい方に最適。北米市場でも高いシェアを持つ
  • アフターサービス:全国の販売店ネットワークによるサポート体制

パーパス

パーパスは国内シェア第4位ながら、技術力に定評のあるメーカーです。実はエコジョーズを世界で初めて開発したパイオニアでもあります。

  • 特徴:エコジョーズの生みの親。省エネ技術に強い
  • 代表製品:GXシリーズ、GNシリーズ
  • 強み:高い技術力と省エネ性能。静音設計にも注力しており、設置環境を選ばない
  • アフターサービス:地域密着型のサービス体制
メーカー シェア 特徴 価格帯 おすすめポイント
リンナイ 1位 品質・信頼性 やや高め 安心のトップブランド。迷ったらリンナイ
ノーリツ 2位 快適性・清潔 中程度 お風呂の快適さにこだわる方に
パロマ 3位 コスパ リーズナブル 費用を抑えつつ品質も確保したい方に
パーパス 4位 技術力・省エネ 中程度 省エネ重視の方に。エコジョーズの元祖

エコジョーズとは?省エネ給湯器のメリット

エコジョーズとは、従来型のガス給湯器では捨てていた排気熱を再利用することで、高い熱効率を実現した省エネ型ガス給湯器です。従来型の熱効率が約80%であるのに対し、エコジョーズは約95%の熱効率を達成しています。

エコジョーズのメリット:

  • ガス代の節約:従来型と比べて約15%のガス代を削減。年間で約15,000〜18,000円の節約になるケースも
  • CO2排出量の削減:年間約200kgのCO2削減に貢献
  • 補助金の対象:省エネ基準を満たすため、各種補助金の対象になりやすい
  • 従来型とほぼ同じサイズ:設置スペースを変えずに交換できるケースが多い

注意点:

  • 従来型に比べて本体価格がやや高い(差額は2〜5万円程度)
  • 排気熱の再利用によりドレン水(結露水)が発生するため、排水工事が必要な場合がある

本体価格の差額はランニングコストの削減で2〜3年程度で回収できるため、現在の主流はエコジョーズです。新規購入や交換の際には、エコジョーズを第一候補として検討することをおすすめします。

給湯器の寿命と交換時期の目安

給湯器の寿命は一般的に10〜15年といわれています。各メーカーが設定する設計標準使用期間も10年が目安です。ただし、使用頻度や設置環境によって前後します。

交換を検討すべきサイン:

  • お湯の温度が安定しない:設定温度と実際のお湯の温度にばらつきがある
  • 異音がする:ボンッ、ピーなど今までにない音が鳴る
  • お湯になるまで時間がかかる:以前より点火が遅くなった
  • 排気のにおいが変わった:不完全燃焼の可能性があり、早急な対応が必要
  • エラーコードが頻繁に表示される:リモコンにエラーが繰り返し出る
  • 水漏れが見られる:本体や配管周辺に水漏れや錆が発生している
  • ガス代・電気代が急に上がった:効率が落ちている可能性がある

10年以上経過した給湯器で上記の症状が見られる場合は、修理ではなく交換を検討した方がよいでしょう。古い給湯器の修理は部品の生産終了により対応できないケースもあります。また、突然の故障で真冬にお湯が使えなくなるリスクを避けるためにも、早めの交換計画をおすすめします。

2026年の給湯器補助金制度

2026年も引き続き、省エネ性能の高い給湯器への交換に対する補助金制度が実施されています。給湯器は家庭のエネルギー消費の約3割を占めるため、政府も省エネ給湯器の普及を後押ししています。

主な補助金制度:

制度名 対象機器 補助額の目安
住宅省エネキャンペーン(給湯省エネ事業) エコキュート、ハイブリッド給湯器、エネファーム 最大15万〜20万円程度
こどもエコすまい支援事業(後継事業) 高効率給湯器への交換(リフォーム) リフォーム全体で最大60万円(給湯器は一部)
各自治体の独自補助金 自治体により異なる 数万円〜十数万円

補助金を活用するためのポイント:

  • 補助金は予算に達し次第終了するため、早めの申請が重要
  • 対象となる機器や性能基準は制度ごとに異なるため、事前に確認する
  • 補助金の申請は施工業者が代行するケースが多い。対応可能な業者を選ぶ
  • 国の補助金と自治体の補助金は併用できる場合がある。お住まいの自治体の制度も必ずチェック

補助金を活用すれば、エコキュートやハイブリッド給湯器の初期費用を大幅に抑えられます。詳しくは経済産業省や環境省の公式サイト、またはお住まいの自治体のホームページで最新情報を確認してください。

給湯器選びで失敗しないためのチェックリスト

最後に、給湯器選びで後悔しないためのチェックポイントをまとめました。購入前にひとつずつ確認してみてください。

【設置環境の確認】

  • ☐ 現在使用中の給湯器の設置タイプ(壁掛け・据置き・PS設置など)を確認したか
  • ☐ ガス種(都市ガス・プロパンガス)を確認したか
  • ☐ マンション・戸建てなど住居タイプに合った機種を選んでいるか
  • ☐ 設置スペースは十分に確保できるか(特にエコキュートやハイブリッド)

【スペックの確認】

  • ☐ 家族人数に合った号数を選んでいるか(迷ったら大きめを選択)
  • ☐ 給湯専用・オート・フルオートのどのタイプが最適か検討したか
  • ☐ 追い焚き機能の要否を確認したか
  • ☐ 床暖房や浴室乾燥機との接続が必要か確認したか

【コストの確認】

  • ☐ 本体価格だけでなく、工事費込みの総額で比較しているか
  • ☐ ランニングコスト(ガス代・電気代)も含めたトータルコストで検討しているか
  • ☐ 利用可能な補助金制度を調べたか
  • ☐ 複数の業者から見積もりを取っているか(最低3社推奨)

【業者選びの確認】

  • ☐ ガス機器設置の資格を持った業者か確認したか
  • ☐ 工事保証やアフターサービスの内容を確認したか
  • ☐ 口コミや実績を調べたか
  • ☐ 補助金申請の代行に対応しているか確認したか

まとめ

給湯器選びは、種類・号数・タイプ・メーカーなど確認すべきポイントが多く、最初は複雑に感じるかもしれません。しかし、この記事で解説したポイントを順番に確認していけば、あなたの家庭に最適な1台がきっと見つかります。

給湯器選びの要点をおさらいします:

  • 種類:ガス・電気(エコキュート)・石油・ハイブリッドの4種類から住環境に合ったものを選ぶ
  • 号数:家族人数に合わせて16号・20号・24号から選択。迷ったら大きめが安心
  • タイプ:給湯専用・オート・フルオートは入浴スタイルに合わせて選択
  • メーカー:リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスそれぞれに強みがある
  • 省エネ:エコジョーズは現在の主流。長期的なコスト削減に有効
  • 交換時期:10年以上経過したら早めの交換計画を。不具合サインを見逃さない
  • 補助金:2026年も各種補助金制度あり。活用して初期費用を抑えよう

給湯器は10年以上使う住宅設備です。目先の価格だけでなく、ランニングコストや快適性、補助金なども総合的に考慮して、後悔のない選択をしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次