ガス給湯器の調子が悪くなったとき、「交換費用はどれくらい?」「工事は何時間かかる?」と不安になる方は多いでしょう。ガス給湯器の交換は本体+工事費込みで10万〜30万円が相場です。この記事では、費用の内訳からエコジョーズへの切替、必要な資格を持つ業者の見極め方まで詳しく解説します。
ガス給湯器の交換費用の相場【種類別一覧】
ガス給湯器の交換費用は、機能タイプによって大きく異なります。本体価格と工事費を合わせた総額で把握しましょう。
| タイプ | 本体価格 | 工事費込み総額 |
|---|---|---|
| 給湯専用(従来型) | 3万〜6万円 | 5.2万〜8万円 |
| オート(従来型) | 7万〜15万円 | 9.7万〜20.7万円 |
| フルオート(エコジョーズ) | 9万〜20万円 | 11.8万〜26万円 |
| 暖房機能付き | 15万〜30万円 | 20万〜35万円 |
最も多い価格帯は15万〜20万円。ネット専門業者を利用すれば、メーカー希望小売価格から大幅な割引を受けられるため、相見積もりは必須といえます。
ガス給湯器の交換工事の流れと所要時間
同じタイプへの交換であれば、工事は約2〜3時間で完了します。朝に始めて昼前には終わる手軽さが、ガス給湯器交換の特徴です。
工事の具体的な流れは以下のとおりです。
- 旧給湯器の取り外し(約30分)
- 新給湯器の設置・固定(約30分)
- ガス管・給水管・給湯管の接続(約45分)
- リモコンの交換と配線(約15分)
- 試運転・ガス漏れチェック・動作確認(約30分)
エコジョーズへの切替では、ドレン排水管の設置工事が加わるため、半日程度かかる場合があります。号数の変更を伴う場合も追加工事が発生するでしょう。
従来型からエコジョーズへの切り替えポイント
エコジョーズへの切替は、ガス代の年間1万〜1.5万円の節約が最大のメリットです。2026年現在、新規設置の主流はエコジョーズに移行しています。
切替時に押さえるべきポイントは3つあります。
- ドレン排水工事:エコジョーズは排気熱を再利用する際に酸性のドレン水が発生する。排水先の確保が必要
- 追加費用:ドレン排水工事で5,000〜1.5万円の上乗せが一般的
- 設置スペース:従来型とほぼ同サイズのため、スペースの心配はほとんどない
マンションのPS(パイプスペース)に設置されている場合、ドレン排水の経路を確保できるかが鍵になります。事前に業者に現地調査を依頼してください。
号数の変更は可能?配管工事と追加費用
号数の変更は可能ですが、配管工事が必要になる場合があります。追加費用は1万〜3万円が目安です。
号数を上げる場合(20号→24号など)、ガス管の口径が足りないケースがあります。この場合、ガス管の引き直しが必要になり、費用と工期が増えるでしょう。
逆に号数を下げる場合は、配管の変更なしで対応できるのが一般的です。子どもが独立して家族が減った場合など、号数を下げれば本体価格を数万円抑えられます。
現在の号数は給湯器本体のラベルに記載されています。「GQ-2034WS」のように、型番の数字部分で確認できます。
ガス給湯器交換に必要な資格と業者の見極め方
ガス給湯器の設置工事には国家資格が必要です。無資格の業者に依頼すると、ガス漏れや一酸化炭素中毒などの重大事故を招くリスクがあります。
必要な主な資格は以下のとおりです。
- ガス可とう管接続工事監督者:ガス管の接続に必須
- ガス消費機器設置工事監督者:ガス機器の設置に必須
- 液化石油ガス設備士:プロパンガスの場合に必要
- 給水装置工事主任技術者:水道管の接続工事に必要
見積もり時に「施工担当者の資格」を質問してみてください。即座に回答できる業者は信頼性が高いといえるでしょう。回答を濁す業者は避けた方が無難です。
マンションでのガス給湯器交換の注意点
マンションでのガス給湯器交換には、戸建てにはない制約がいくつか存在します。事前に確認しておかないと、工事当日にトラブルが発生しかねません。
- 管理組合への届出:事前申請が必要なマンションがほとんど
- PSのサイズ制約:同サイズ以下の機種しか入らない場合がある
- 排気方式の指定:密閉式(FF式)が義務づけられている場合あり
- 工事時間の制限:平日の日中のみ工事可能というルールも
また、マンションによってはガス会社指定の業者でなければ交換できないケースも。管理規約を事前に確認するか、管理会社に問い合わせてください。
号数の変更はマンションでは難しい場合が多いです。ガス管の口径が建物全体で決まっているためです。
ガス給湯器交換で使える補助金・割引制度
ガス給湯器の交換では、エコジョーズへの切替やエコキュートへの変更で補助金が使える可能性があります。
2026年の主な制度は以下のとおりです。
- 給湯省エネ2026事業:エコキュート・ハイブリッド給湯器・エネファームが対象(7万〜17万円)
- 子育てグリーン住宅支援事業:省エネ改修の一環で高効率給湯器が対象になるケースあり
- 自治体独自の補助金:地域によりエコジョーズも対象になる場合あり
エコジョーズ単体では国の補助金対象外ですが、自治体の制度で数万円が補助されるケースもあります。お住まいの市区町村の公式サイトを確認してみてください。
ガス給湯器交換を依頼する前のチェックリスト
交換をスムーズに進めるために、以下の7項目を事前に確認しておきましょう。
- 現在の給湯器の型番(本体ラベルに記載)
- 設置場所(屋外壁掛け・屋外据置・PS内など)
- ガスの種類(都市ガス・プロパンガス)
- 現在の号数(16号・20号・24号)
- 必要な機能(給湯専用・オート・フルオート)
- マンションの場合、管理規約の制約
- 予算の上限と補助金の活用可否
型番の写真を撮っておくと、電話やメールで正確な見積もりを受けられます。業者の現地調査もスムーズに進むでしょう。
よくある質問
Q. ガス給湯器の交換費用の平均はいくらですか?
本体+工事費込みで約18.7万円が平均です。最も多い価格帯は15万〜20万円となっています。
Q. ガス給湯器の交換工事中にガスは止まりますか?
給湯器へのガス供給のみ一時停止します。コンロなど他のガス機器は通常どおり使用できます。
Q. プロパンガスから都市ガスへの変更はできますか?
可能ですが、都市ガスの配管工事が別途必要です。都市ガスの供給エリア内であることが前提となります。
Q. エコジョーズへの切替に管理組合の許可は必要ですか?
マンションの場合は必要なケースがほとんどです。ドレン排水の処理方法について確認が求められるでしょう。
Q. ガス給湯器の交換に最適な時期はいつですか?
春〜秋がおすすめです。冬場は故障が増え需要が集中するため、工事の予約が取りにくく値引き幅も小さくなります。
Q. 交換工事の騒音は大きいですか?
大きな騒音は発生しません。ドリルでの穴あけが必要な場合に一時的に音が出る程度で、近隣への影響は限定的です。
Q. ガス給湯器交換の保証期間はどれくらいですか?
メーカー保証が1〜2年、施工保証が業者によって5〜10年です。有料で保証を延長できるサービスもあります。
Q. 20号から24号への変更は簡単にできますか?
ガス管の口径が十分であれば比較的簡単です。口径が足りない場合はガス管の引き直しが必要になり、追加費用が発生します。
Q. 交換時にリモコンも必ず変えないといけませんか?
メーカーや機種が変わる場合はリモコンの交換が必須です。同一メーカーの後継機種であれば、既存リモコンが使えるケースもあります。
Q. ガス給湯器の交換で補助金を受けるにはどうすればよいですか?
給湯省エネ2026事業の登録事業者に工事を依頼してください。申請手続きは業者が代行するため、個人での複雑な手続きは不要です。
まとめ
ガス給湯器の交換費用は本体+工事費込みで10万〜30万円が相場です。工事は2〜3時間で完了し、日常生活への影響は最小限に抑えられます。資格を持つ信頼できる業者に相見積もりを取り、補助金も活用しながら、最適なタイミングで交換を進めてください。
